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伝説の超常現象ドラマが13年の時を経て復活！

1993年から2002年まで9シーズンにわたって放送され、世界中に超常現象ブームを起こした「X-ファイル」が13年ぶりに復活！日本では94年のビデオレンタルで初上陸し、テレビ朝日系でも第3シリーズまで放送され、海外ドラマブームの火付け役となった。そんな人気作の新シリーズ「X-ファイル 2016」のブルーレイ＆DVDが7月2日に発売された。

新シリーズでは、UFOや異星人をめぐる政府の陰謀、UMAによる連続殺人事件など、これまで「X-ファイル」で描かれてきた人気のテーマを軸に、9.11の同時多発テロ後の世界情勢やSNSなど現代の世相を反映したストーリーが展開。全6話とコンパクトなミニ・シリーズだが、各話に「X-ファイル」の魅力が随所に盛り込まれており、その世界を存分に堪能できる。

第1話では、モルダー(デヴィッド・ドゥカブニー)とスカリー(ジリアン・アンダーソン)の再会、アブダクトを巡る政府の陰謀、そしてロズウェル事件の真相が描かれ、これぞ「X-ファイル」というストーリーで新シリーズは幕を開ける。その後は基本的には一話完結型で展開していくが、中でもオススメは第3話の「トカゲ男の憂鬱」。トカゲのような姿の怪物が連続殺人事件を起こしているという証言をもとに、モルダーたちがその真相に迫っていくというストーリー。シリアスな展開が待っていると思って観ていると少し雰囲気が違って、コメディタッチ。そしてラストにはどこか気持ちの良ささえ感じさせてくれる。この秀逸な物語は一見の価値大アリだ。

セル、レンタルともに、日本語吹き替え版をW収録。シーズン1～シーズン9のソフト版でモルダー＆スカリーの声を担当した小杉十郎太＆相沢恵子版と、1995年からテレビ朝日系で放送された際に吹替えを務めた風間杜夫＆戸田恵子版で観ることができるのも嬉しい要素のひとつだ。さらにセルブルーレイ BOXには、今作の音声解説や未公開シーン集、メイキング、制作秘話といった映像特典を収めるなど、過去のエピソードとのリンクも含めて、新章をより深く楽しめる内容となっている。

「X-ファイル」は、常に「宇宙人はきっとこの世界のどこかにいる」「あの超常現象は本当なんじゃないか」と思わせてくれる。そのリアリティは今作でも見事に受け継がれている。今年の夏はぜひ、この「X-ファイル 2016」で、謎多き超常現象の世界にハマっていただきたい！ちなみに今作のキャッチフレーズは「The truth is still out there.」(＝真実はまだそこにある)。そう、真実はまだ何も明らかになっていないのだ。