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ハラハラドキドキしっぱなしの逃走劇

巨大な迷路からの脱出を試みる若者たちを描いたSFアクション『メイズ・ランナー』の第2弾。前作で迷路を攻略したランナーたちが、今度は広大な砂漠や廃墟を舞台に再び逃走劇を繰り広げる。

前作のラスト直後から物語はスタート。謎の組織WCKD(ウィケッド)が作り出した迷路を脱出したトーマス(ディラン・オブライエン)たちは、別の組織に保護され、ある施設に収容される。救われたかに思えたトーマスたちだったが、そこは文明崩壊の原因となったウイルスの治療薬を開発するWCKDの研究所で、ランナーたちは実験台にされていたことが判明。トーマスは仲間を連れて、施設を脱出する。

こうしてトーマスたちの逃走劇が再び始まるのだが、施設を飛び出した先は、廃墟と化した高層ビル群と広大な砂漠。文明崩壊とはまさにこのこと、と言える世界が広がっている。照りつける灼熱の太陽に加え、砂漠なので照り返しも強いだろう。熱いし、喉は乾くし、歩きにくいし、逃げるには最悪なわけだ。

そんな過酷な環境にいる彼らに追い打ちをかけるかのように、今度は「クランケ」と呼ばれる人食いゾンビのようなヤツらが襲いかかってくる。驚くべきはクランケの動きの素早さ。動きが鈍いイメージのある一般的なゾンビとは大違いで、「え、そんなに早く動けるの？」というくらいのスピードで、気持ち悪い顔して執拗に追ってくる。そんなクランケから逃げるシーンは、ハラハラドキドキ度満点だ。

アクションたっぷりの逃走劇だけでないのも本作の魅力。新たな仲間、友情、裏切り、犠牲、そして深まっていく謎。そうしたストーリーの面白さと息もつかせぬ展開が相まって、非常に楽しめる作品になっている。ちなみにこれは3部作の2作目。最終章となる3作目は一体どれだけ走り回るのだろうか…。期待が膨らむ！