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車が空を飛びまくる！ シリーズ第7作で男泣き

前作の倍近い15億ドルという世界興収を記録した『ワイルド・スピード』シリーズの第7作。ドミニク(ディーゼル)率いるチームの新たなる敵は、前作で倒した敵の兄、デッカード(ステイサム)。復讐に燃える元特殊部隊員との死闘が、LAからアゼルバイジャンやアブダビへと場所を移して繰り広げられる。

今シリーズはとにかくガチなカー・アクションが見どころだ。ドミニクとデッカードが互いにひかず車をブツけ合う初遭遇シーンはレールに車を載せケーブルを引っ張って2台を激突させ、車前方がともに大破、監督も納得の迫力を生んだ。またドミニクの車が輸送機から1台ずつ落下するシーンでは実際に上空から1台ずつパラシュートをつけた車を落として撮影。なかにはパラシュートが風に流されハイウェイに突っ込みそうになった車もあったとか。

実撮影へのこだわりは、カー・アクションとしての完成度の高さとCGでは味わえない迫力、そして演者とスタッフの一体感を生み、それが作品を熱くさせている。鉄の車がどうしなり、どう飛び、戦うのか、アクション映画ファンが興奮必至なシーンに溢れているのだ。

また、撮影途中で惜しくもこの世を去ったブライアンことポール・ウォーカー。監督はじめスタッフや演者の、彼への追悼の気持ちが各所に現れているのも、シリーズ・ファンの感動を呼ぶ。ウォーカーが亡くなった後、撮影できなかったシーンに、彼と体格のよく似た弟たちが登場していることも話題となった。

爆走する装甲トラックへ、そして車ごと崖に落ちそうになり仲間の車へと飛び移るアクションをこなした勇姿はもちろん、ラストの、アクションとは無縁の、「泣ける」くらい穏やかな海辺のシーンまで、ポール・ウォーカーという役者の人生も見届けたい。