時間
- 先行上映
- 本興行に先駆けての特別上映を意味する。
2週間前に行われる先々行上映、1週間前に行われる先行上映、前日に行われる前夜祭などはすべて、先行上映と表記。また、先行オールナイトや先行レイトショーという同様の意味の表記もあり
- 休映
- 本来、上映期間中である作品で、数日間、または数回分の上映がカットされることを示す表記
- 休館
- 映画館の定休日、不定休日、または営業を停止していることを示す表記
- 劇場問合
- 詳細は映画館へお問い合わせください
- 入替制
- 作品ごとに観客を入替えることを示す表記
- 各回入替制
- 各回ごとに観客を入替えることを示す表記
- 2本立て上映
- 通常それぞれに入場料が必要な2作品を、1作品分の入場料で観賞できることを示す表記(3本立て上映、4本立て上映などの表記もあり)
- 2本連続上映
- 同時上映される2作品が、休憩時間をはさまず、続けて上映されることを示す表記(3本連続上映、4本連続上映などの表記もあり)
- 併映
- 主題歌のミュージック・ビデオなど、本編に関わりのある映像作品が同時上映されることを示す表記
- ○○券使用不可
- 招待券や前売券、割引券には、土曜・日曜・祝日、特別興行時などに使用できないものや、映画館や作品によって利用できない場合があり、それを示す表記
- 予告編上映なし
- 通常、映画の上映前にかけられる予告編が上映されないことを示す表記
- 日本語字幕付き
- 聴覚障がい者に向けて、日本語の字幕を付けて上映されることを示す表記
- 音声ガイド付き
- 映画を解説する音声ガイドがあることを示す表記
料金
- 大学・高校・中学
- 学生証の提示により割引された学生の料金を表記
- 小人
- 小学生(6歳以上12歳以下)の料金を表記
- 幼児
- 3歳以上小学生未満の料金を表記
- シニア
- 証明書の提示により割引された60歳以上の料金を表記
- 障がい者
- 障害者手帳の提示により割引された障がい者の料金を表記
- 留学生
- 証明書の提示により割引された留学生の料金を表記
- 指定席
- 指定座席を確保するための料金を表記
- 一般
- 上記に該当しない一般入場者の料金を表記
- 映画の日
- 日本で初めて映画の一般公開が行われた1896年12月1日を記念して、映連(映画産業団体連合会)が1956年に定めた日
- サービスデー
(映画サービスデー)
- 映画の日を記念して、全国興行環境衛生同業組合連合会が定めた、料金が割引になる日。
もともと年1回、12月1日に入場料が割引されていたが、現在は全国の映画館で毎月1日に入場料の割引を実施している(一部の映画館を除く)。※料金は映画館によって異なる
- ウォーカー持参者割引
- 該当映画館に、各Walker誌の最新号のスケジュール・ページを提示すると受けられる割引(1冊につき1名のみ)
- カード割引
- 指定のカードの提示による割引
レーティング
- レーティング
- 自主規制の審査を行う映倫(映倫管理委員会)により、劇場公開される映画の観賞に設けられた年齢制限の基準。2009年5月に新基準に改訂
- PG12
- 小学生には助言・指導が必要
- R15+
- 15歳以上がご覧になれます
- R18+
- 18歳以上がご覧になれます
- PG-12(旧指定)
- 12歳未満(小学生以下)の年少者が観賞するにあたり、親または保護者同伴での観賞が適切とされる映画についての指定(旧指定)
- R-15(旧指定)
- 15歳未満の年少者には不適切な表現があるため、入場を禁止された映画についての指定(旧指定)
- R-18(旧指定)
- 18歳未満の未成年には不適切な表現があるため、入場を禁止された映画についての指定(旧指定)
映像・音響関係
- DLP上映
- フィルムを使用せずにデジタル化された映画のデータを、DLPシネマ専用映写機により映し出す仕組み。
「スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス」('99)より導入。日本では、2000年3月に「トイ・ストーリー2」('99)で初上映。日本映画として初のDLP上映作品は「千と千尋の神隠し」('01)
- ドルビー3Dデジタル
- ドルビー社が開発した3Dシステム。フィルター処理されたレンズ(3Dメガネ)を使用して、左右の目に入る色帯域を分離し視覚的に立体を表現する技術。
- IMAXシアター
- カナダのアイマックス社が開発した大型映写システム。
巨大スクリーンの映像を、傾斜度の高いスタジアムシートで観賞することにより、迫力ある映像を体験できる。
現在、通常のフラットスクリーンとプラネタリウムのような半球型のドームスクリーンの2種類があり、フラットスクリーンでは、作品によっては3Dゴーグルを使用し、立体映像も楽しめる
- 4DX
- 劇場上映システムのひとつ。
上下前後左右への動きやバイブレーション機能などを持つモーション席と、風・霧・匂い・光・シャボン玉などの演出効果をセットにした体感型システムで、作品中のシーンとリンクして席が動いたり各種効果を生じさせることで臨場感を演出する。
日本では2013年4月、中川コロナシネマワールドでの『アイアンマン3』(日本語吹替版)上映で初めて導入された。
- LPCM(リニアピーシーエム)
- LPCMとは、音声などのアナログ信号を一定時間ごとに数値化(サンプリング)しデジタルデータとして記録するPCM方式の一種で、得られたデータにいっさい手を加えない圧縮等の処理を行なわない方式のこと
- SRD-EX
(ドルビー・ステレオ・スペクトラル・レコーディング・デジタル・イーエックス)
- ドルビー社とルーカスフィルムが共同で開発した音響システム。
5ch(中央・左・右・サラウンド左右2ch)+0.1ch(重低音専用のサブウーファー)に、専用アダプターユニットによるバックサラウンド(中央)を加えた6.1chで再生できる。
『スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス』(99)より導入
- SRD
(ドルビー・スペクトラル・レコーディング・デジタル)
- ドルビー社が開発した音響システム。
5ch(中央・左・右・サラウンド左右2ch)+0.1ch(重低音専用のサブウーファー)の5.1chでの再生で、音声圧縮はAC-3方式をとる。
『バットマン・リターンズ』(92)より導入
- DTS-ES
(デジタル・シアター・システム・イーエス)
- デジタル・シアター・システムズ社が開発した音響システム。
5ch(中央・左・右・サラウンド左右2ch)+0.1ch(重低音専用のサブウーファー)に、専用アダプターユニットによるサラウンドセンター(後方中央)を加えた6.1chで再生できる
- DTS
(デジタル・シアター・システム)
- デジタル・シアター・システムズ社が開発した音響システム。
5ch(中央・左・右・サラウンド左右2ch)+0.1ch(重低音専用のサブウーファー)の5.1chで、フィルムに記録されたタイムコードと、別途収録されたCD-ROMの音声をシンクロさせて再生する。
音声圧縮はAPT-X100方式をとる。『ジュラシック・パーク』(93)より導入
- ドルビーサラウンド7.1
- ドルビー社が、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ、ピクサーと共同開発したサラウンド方式の1つ。2010年6月に全米公開された『トイストーリー3』の3D上映で初めて採用された。
従来の5.1ch(中央・左・右・サラウンド左右2ch・重低音専用のサブウーファー0.1ch)に加え、サラウンドスピーカーをさらに左右後方に1つずつ配置して再生する
- SDDS
(ソニー・ダイナミック・デジタル・サウンド)
- ソニーが開発した音響システム。
5ch(中央・左・右・サラウンド左右2ch)+0.1ch(重低音専用のサブウーファー)に、フロント2ch(左・右)を加えた最大7.1chで再生できる。
音声圧縮はATRAC方式をとる。『ラスト・アクション・ヒーロー』(93)より導入
- THX
(ティー・エイチ・エックス)
- ルーカス・フィルムが提唱する、映画館の音響品質管理基準。映写機の設置位置やノイズ、クオリティー、映画館内の残響時間、スクリーンの視野角など、厳密な基準をクリアした映画館に与えられる認定規格
- DCS
(デジタル・コントロールド・サウンド)
- モリタ・サウンド・システム・デザイン・アソシエーツによる、THXの規格をさらに進化させた、映画館の音響品質管理基準。
映画館の状況に応じて音響システムをデジタルでコントロールすることができ、どの席からでも最良のサウンドを楽しむことが可能
- WMSS
(ワーナー・マイカル・サウンド・システム)
- ワーナー・マイカルが映画館として初めて独自に開発した音響品質管理基準。
メインスピーカーを高・中・低音域の3ウェイに分離させて出力することにより、クリアで良質な音を再生できる
- HDCS
(ヘラルド・ダイナミック・クリア・サウンド)
- ヘラルドが独自に開発した、映画館の音響品質管理基準。
大劇場のみで使用されるエレクトロボイス社のバリプレックスXLをメイン・スピーカーに取り入れ、サブウーファーの本数を6台に増やし、超高出力アンプを採用。
場内を取り囲む12本のサラウンドスピーカーも、ステージスピーカーに対応した大型2ウェイスピーカーを使用し、楔形の吸音材を映画館としては世界で初めて導入した
- imm 3D sound
(イム・スリーディー・サウンド)
- 2010年にスペインのimm sound社によって開発された音響システム。
非常に多くのスピーカーを劇場内に配するのが特徴で、その数はステージ8台(センター3、トップ3、ボトム2)、サブウーファー3台、サラウンド40台(サイド12、バック6、サイドトップ6、天井16)にもなる。
日本ではシネマサンシャイン平和島が『アメイジング・スパイダーマン』(2012)で初めてこのシステムを導入した