Mrs. GREEN APPLEのドキュメンタリー映画&ライブフィルムが動員ランキングを席巻!日本人アーティストのドキュメンタリーでは今世紀初の快挙達成
11月28日から11月30日までの全国映画動員ランキングが発表。12月から本格化する年末年始興行を前に、注目の新作タイトルが続々公開されたこの週末。今年の3月以来、実に38週間ぶりに上位3本の顔ぶれが総入れ替えとなった。
動員はドキュメンタリー、興収はライブフィルム!ミセス2作がダブルでNo.1に
そのなかでトップに輝いたのは、今年デビュー10周年を迎えたMrs. GREEN APPLE(以下、ミセス)の楽曲制作の過程に密着したドキュメンタリー映画『MGA MAGICAL 10 YEARS DOCUMENTARY FILM ~THE ORIGIN~』(公開中)。全国256館で公開され、観客動員16万2175人、興行収入2億5133万2250円を記録している。
劇映画ではない作品がNo.1に輝くのは、4年前のちょうど同じ時期に公開された嵐のライブフィルム『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”』(21)以来。ライブフィルムではないドキュメンタリー映画としては『ライフ いのちをつなぐ物語』(11)以来であり、アーティストのドキュメンタリーに限れば『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』(09)以来。日本のアーティストのドキュメンタリーでは、少なくとも今世紀初のNo.1ということになる。
一方、同時公開となったライブフィルム『MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE ~FJORD~ ON SCREEN』(公開中)も3位にランクイン。こちらは全国256館に加え、日本人アーティストのドキュメンタリー史上初めてIMAX60館でも公開され、初日から3日間で動員14万8525人、興収は(一般料金が3500円に設定していることもあり)4億9091万6710円を記録と、興収では1位と2位の作品を上回っている。
週末に公開劇場で実施された満足度アンケート調査では、ドキュメンタリーのほうは99%、ライブフィルムのほうは97.5%(いずれもTOHOシネマズ調べ)という数字をたたき出しており、リピーターや両作品をはしごする観客が続出。SNS上でもミセスのファン“JAM'S”を中心に絶賛の声が相次いでいるとのことで、飛ぶ鳥を落とす勢いで躍進を続けるミセスが、音楽界につづいて映画界も席巻しようとしているようだ。
参考までに、昨年9月に公開されたODS作品『Mrs. GREEN APPLE // The White Lounge ㏌ CINEMA』(24)の成績を振り返ってみよう。こちらは初日から3日間で14万791人、祝日だった4日目を含めれば17万2193人を動員しており、最終的には動員53万人&興収19億円をそれぞれ突破(同作も特別料金が設定されていた)。今回のドキュメンタリー映画とライブフィルム、どちらもその記録を上回る可能性は非常に高いと見える。
