それでも私は Though I'm His Daughter

2025年6月14日公開、119分、ドキュメンタリー／社会派

オウム真理教教祖・麻原彰晃の娘が加害者家族として社会で批判の目に晒されながらも懸命に生きる姿を捉えたドキュメンタリー映画。監督は長塚洋。

ストーリー

1995年3月に起きた地下鉄サリン事件の首謀者の娘として生まれた松本麗華は、父親が逮捕された当時、12歳だった。それ以来、どこに行っても父親の名前、事件の記憶、「お前はどう償うのか？」という問いがつきまとった。「虫も殺すな」と説いたはずの教団の信徒たちが起こした数々の凶行に衝撃を受け、父親が裁判途中で言動に異常を来したために、彼がそれらの犯罪を命じたこともまだ受け入れ切れていない。死刑の前に治療して事実を話させてほしいという彼女の願いに識者らも賛同し、真相を求め続けるが、間もなく突然死刑は執行された。社会が父親の死を望んだと感じた麗華は、極度の悲しみと絶望のうちに生きることになる。それでも人並みの生活を営もうとするが、定職に就くことや銀行口座を作ることさえできない。国は彼女に対して教団の幹部認定をいまだに取り消さず、裁判所に不当を訴えても棄却される。6年にわたる取材で、加害者家族として松本麗華が懸命に生きる姿を映し出す。

スタッフ

• 監督、撮影: 長塚洋
• 撮影: 木村浩之
• 音楽: 上畑正和
• 編集: 竹内由貴
• 整音: 西島拓哉
• アニメーション: 竹原結

作品データ

• 映倫区分: G
• 製作年: 2025年
• 製作国: 日本
• 配給: Yo-Pro（配給協力：きろくびと／特別協力:「それでも私は」上映委員会）
• 初公開日: 2025年6月14日
• 上映時間: 119分
• 製作会社: Yo-Pro
• ジャンル: ドキュメンタリー、 社会派

[c]キネマ旬報社